LE VOYAGE DE FANNY
FANNY'S JOURNEY
監督:ローラ・ドワイヨン
原作:『ファニー 13歳の指揮官』
2016年/フランス・ベルギー
TOHOシネマズシャンテにて [96分]
96分なので、6ポイント鑑賞で。これだとレディースデーを狙わなくて良い。今、仕事が忙しくて水曜日を狙えないんだもの。あーストレス。
時は1943年、ナチスドイツの支配下にあったフランス。支援者が密かに運営する児童施設には、ユダヤ人の子供が匿われていた。13歳のファニー(レオニー・スーショー)も両親と別れ、二人の小さな妹とそこにいた。
密告者があり、子供達は別の施設へ。やがてそこも危なくなり、子供達は列車を乗り継いでスイスへ行くことになるが、引率者とはぐれてしまう。
最年長でもないのにリーダーにされたファニー。衝突したり捕まったりしながらも、無事に国境を越えることができるのか──。
ずっと手に汗だった。
一家でスイスへ逃れた『サウンド・オブ・ミュージック』と違って、子供だけだもの。
もー、小さな子供に本当の事を言っちゃダメだよ。想定外の聞かれ方をしたら、答えちゃうんだから。
イタリア軍が占領している地域だから安全だと言われた場所で、ムッソリーニ逮捕のニュースを聞く。
「これで戦争が終わる」と楽観視するか、「ここにもドイツ兵が来る」と思うか。世話役の大人は後者で、予測は当たったわけだ。
ファニーの下の妹が、仲間の男の子に
「私たちはユダヤ人なの?」
と聞くシーンがある。男の子がちょっと間を置いてOuiと答えると、
「悪いことならやめちゃえばいいのに」
と言う。子供って、なかなか鋭いものの見方をする。
ファニーのモデルは、実在のファニー・ベン=アミ。実際に撮影現場も訪れたらしい。
自伝を執筆しようと思ったきっかけは何だろう。原作も読んでみたい。